長年住み慣れた住まいから、見知らぬ土地へ引越しをして、約2週間が経ちました。以前の住まいよりも、部屋の数が増えて、キッチンが大きくなり、スペース的にゆとりのある生活が送れるようになりました。ですが、見知らぬ土地であるためか、以前には体験することのなかったことをいろいろと体験しています。

まず、1つ目には、エレベーターのない生活です。新居は5階建てのアパートメントの5階にあります。このアパートメントにはエレベーターがありません。家具の備え付きであったため、荷物を運ぶ苦労はありませんでしたが、毎日外出する度に、自分自身を1階から5階まで運ぶことに今だに苦労しています。
同居している夫は、この新居を選ぶ際には、あまりエレベーターのないことはデメリットに感じていなかったようです。それよりも、街の中心部にあり、比較的新しく、手頃な家賃で住めることが、決め手だったようです。確かに、同じ大きさで、同じように新しいアパートメントに住むとすれば、今の家賃以上に必要なアパートメントの方が多いと思います。そう考えると、お得な場所を選んでくれたと思います。夫の選択を後悔しないように、今は5階までの階段は、日常の運動ではなく、夫が与えてくれたダイエット方法なのだと考えることにしています。
他にも、以前とは異なることは、隣のアパートメントとの壁の薄さです。引越しした当初は感じなかったのですが、その翌日から、かっこいい音楽が聞こえてきました。ラップや、ジャズなどセンスのいい音楽が壁を超えて聞こえてきたのです。それが、日中の間だけだったらよかったのですが、夜の9時を過ぎても聞こえてくる時もありました。
私だけが住んでいれば、音楽を楽しもうと考えて気にしないでおくこともできました。ですが、その音楽が夜間、そして朝まで続いていた時は、あいにく友人が泊まりにきていた時でした。その友人は、音楽が朝まで続いていたことで一睡もできず、冴えない表情で朝食を食べていました。
そんな友人がかわいそうに思った夫は、大家さんに電話して、相談することにしました。すると、相談した翌日から音楽がピタリと聞こえなくなりました。私は相談した効果にびっくりして、一体大家さんは何をしてくれたのかと夫に聞いてみました。すると、その大家さんは、隣のアパートメントの大家さんに連絡をしてくれて、そのアパートメントを借りている人に注意してくれたことが分かりました。さらに、注意してくれるだけでなく、夜間に大音量で音楽を聞くことは賃貸契約に違反しているため、1ヶ月以内に退去するように話をしてくれたのです。

私は、このように大家さんが取り計らってくれたことにとても感謝しましたが、まさかこんな事態になるとは思っていなかったため、聞いた時はすぐには信じられませんでした。でも、その話をしてくれた夫は、全く当然のことを大家さんがしてくれたというような表情で、平然とした雰囲気でした。
このように、夫が大家さんに相談してくれたおかげで、私達は静けさを自宅に取り戻すことができました。私と夫と同じように、眠れない夜を過ごした友人も喜んでいました。隣から聞こえてくる音楽自体は個人的には、気に入っていましたが、静けさを取り戻して見ると、やはり静かな時間のありがたみを感じました。
ただ、壁の薄さによって聞こえるものは、音楽だけではなく、時には人の声が聞こえてくる時もあります。例えば、笑い声や「きゃー」というような叫び声です。頻繁に聞こえることはなく、稀に聞こえるだけなのですが、聞こえる度にびっくりもしますし、一体何があったんだろうかと気になっています。
隣から声が聞こえてくることで、隣の様子が気になりますが、それが意味することは、私達の自宅での声も、隣の人に聞こえているかもしれないということです。それを心配して、自宅で話す声の大きさも気をつけるようになりました。テレビでお笑い番組を見ている時や、友人と話してバカ笑いをしている時は、出来るだけ声を張らないようにしています。時々は、そのことをすっかり忘れて大声で笑う時があるので、もしかするとそんな時は隣まで聞こえているかもしれません。
幸いなことに、まだ隣の人から苦情を言われたことはないので、現在の調子で笑い声の大きさに多少気をつけながら、過ごしていければと思います。また、もう1ヶ月もすれば、隣の人が引っ越して、新しい人が入居してくることも考えられます。どんな人が入居したとしても、お互いに穏やかな生活が送れればいいなと思います。